エスペラント辞書ソフト(Espvortaroj)の設定

v2.0 (2014-08-01)
js/init.js, 辞書ファイル、言語ファイルの設定・フォーマットについて解説します。
なお、ファイルはすべて UTF-8 文字セットで作成してください。

1. 辞書の設定

js/init.jsの変数 var dictionaries に、辞書選択ダイアログに表示する辞書を定義します。 dictionariesの各辞書定義項目は、次のようになります:
    NAME_ID: {
        name:"○○○○", edition:"△△△△",
        dict_js:"□□□.js", text:"xxx", color:"***",
        dict:null, conv1:null, conv2:null, makeEntry:null, makeDef:null
        },
NAME_ID : 辞書を参照する ID です。
name : 表示名称
edition : 編者名、バーションなど
dict_js : 辞書ファイル名。(下記 3. 辞書ファイル参照)
text : 辞書テキストのタイプ: plain または html (現在プログラム内部では使っていません。htmlの場合、makeDef函数に定義済のmakeDef_htmlを指定してください。)
color : 辞書の背景色。CSSで使う色形式 [例: "silver" 色名、"#rrggbb" 16進数RGB、"rgb(r,g,b)" 10進数/% RGB] (v2.0以降。未定義のときは、お任せ色になります)
dict, conv1, conv2, makeEntry, makeDef : 辞書データと函数。 後述の辞書定義参照。ここでは、すべてnullに設定します。

※ 辞書は動的に読み込まれます(必要な辞書だけメモリーにロードします)。 「辞書の選択」ダイアログで選択した辞書のみメモリーに読み込まれます。

2. 起動時の辞書

js/init.jsの変数 defaultDicts に上記辞書定義にある "NAME_ID" (ダブルクォートで囲む) を設定する ([...]の中に書く; 複数個なら コンマ , で区切る)と、 その辞書が起動時に読み込まれ、検索対象の辞書となります。
defaultDicts=[] の場合は、起動後、辞書選択ダイアログが表示されます。

3. 辞書ファイル

辞書ファイルは"vortaroj"フォルダに置きます。「1.辞書の設定」の dict_js: にそのファイル名が指定されます。
辞書ファイルには、次の 辞書データー と 函数 を定義します。

■ 辞書データー

var DICT_DATA = [
    [...], (内配列, 見出し一語)
    ...
    ];
辞書データーの配列です。五十音順またはABC順に並べてください。 DICT_DATA は、一意の名前を使ってください。 配列の要素は、一つの見出しになり、次の"内配列"形式になります:
[読み, 見出し語, 内容 (,その他のデーター, …)]
要素[0], [1], [2]は、この順序で必須です。 「読み」は、見出し語検索で検索される文字列です。「見出し語」は、表示用です。 「読み」と「見出し語」が同一の場合は、「見出し語」を "" として省略できます。 「内容」の次の文字は変換しておいてください:
\ (バックスラッシュ、円記号) → \\
" (クォート) → \"
HTMLテキストの場合は次の文字も変換が必要です:
& → &
< → &lt;
> → &lgt
* 改行は \n ですが、既定では改行表示されません。 改行表示したい場合は、text:plain の場合、makeDef函数を自作するか、またはHTML形式にフォーマット変換して(改行を<br>に変換、その他 & < > も変換)、makeDef_htmlを使ってください。

「その他のデーター」としては、例えば、語の分類や付属画像などがあるでしょう。 これらは、次節の makeDef 函数で表示されることになるでしょう

■ 函数

var FUNCS = {
    conv1: function(schstr) { .... },
    conv2: function(schstr) { .... },
    makeEntry: function(entry, params, klass) { .... }
    makeDef: function(entry) { .... }
};
函数定義です。 FUNCSは、一意の名前を使ってください。
[注1] 主な変換函数は、js/regilo.jsに定義されていますので、これを使ってください。 特殊な変換は、自分で作成する必要があります。
* chapeligu(s) : X記法から変換
* romajiToHiragana(s) : ローマ字入力をひらがなに変換
* longToVowel(s) : 長音記号を母音に変換
* makeDef_html(entry) : HTMLの辞書内容を表示する

[注2] これら函数に null を設定すると、下記の既定の函数が呼ばれます:
そして、最後にかならず、次の1行を書いてください。
callback("NAME_ID", DICT_DATA, FUNCS);

4. 言語の設定

表示言語は、js/init.jsの var lang_file に言語jsファイルを指定します。 ファイル名は "lang_LL.js" とし、LLISO 639.1で定められている二文字の言語名にします。 言語jsファイルは、jsフォルダに置きます。
lang_file=null の場合は、言語を自動判別します。 その結果(言語名二文字)が、var available_langs にあれば、その言語を使用し、 なければ、エスペラント表示になります。 言語を追加するときは、available_langs にも追記してください。
言語jsファイルの内容は、実例(lang_eo.js, lang_en.js, lang_ja.js)をご覧ください。
主な変数の説明:
var lang_href_help : ヘルプ・ファイル名
var lang_button : ボタンの表示文字列 (ボタンIDとvalue属性値)
var lang_lbl : 固定的な文字列 (タグIDとそのテキスト)
var lang_str : javascript regilo.js で使う
var lang_tips : ボタンにマウス・ポインターをかざした時表示される
最後に必ず、次の1行を書いてください。
callback_lang();

5. オプションの設定

js/init.js で起動時の初期値を設定します。
var defaultOpts= {
    //search options (検索オプション)
    maxSearchHistory: 20,  (最大検索履歴数)
    searchRange: "range_entries" (見出し語) または, "range_entiretext"(全文)
    entrySearch: "match_prefix" (前方一致) または,
                  "match_partial" (部分一致), "match_complete" (完全一致)
    entiretext_wordSearch: false, または, true (全文・単語検索)

    //display options (表示オプション)
    showAfterSearch: true, または, false (検索後内容表示)
    retain: false, または true (内容保持)
    usePool: false, または true (収納箱を使う)
    colorize: false, または true (辞書別色分け)
    howDisplayDefs: "prepend"(上に追記), または
                  "append"(下に追記), "showone"(選択語のみ表示)
    maxDefs: 100 (最大表示個数)

    //others
    font_family: "Tahoma, Times New Roman, sans-serif" (フォント指定)
    font_size: "12pt"  (フォント・サイズ)
    list_width:150     (見出し語リストの幅[px])
    sort: "sort_esp" または "sort_none", "sort_local"  (ソート方法)
    use_cookie: false または true                    ((現在未使用))
};

6. お任せの辞書色

var dictionariesに color: 定義がないと、 辞書の並びの順に以下の色が使われます。
CSSで使うデータ形式で色を指定します。 [例: "silver" 色名称、"#RRGGBB" 16進数RGB、"rgb(R,G,B)" 10進数または% RGB]

var bgcolors= [
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
  11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
];

Espvortaroj について

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